この事例集の3つの約束
本人が語ったことだけ
掲載するのは、本人が自ら公表している内容に限ります。第三者による推測、「〜と言われている」、亡くなった人への後付けの診断は載せません。
成功の話だけにしない
困難を語っていない人は「語っていない」と書きます。うまくいった話ばかりを並べると、うまくいっていない人を追い詰めます。
比較の道具にしない
ここにあるのは、その人がその環境で歩いた道です。同じ診断名でも必要な支援は一人ずつ違います。手本ではなく、選択肢として読んでください。
特性を公表している人
本人の言葉と、公表にいたった経緯を必ずセットで載せています。公表の動機は人によってまったく違い、そこにこそ読む価値があります。
載せなかった人たちのこと
「発達障害を公表した有名人」として広く流通していても、確認すると本人の公表ではない例が多くあります。ある著名な俳優は、周囲から特性を指摘されたことについて、そのラベル自体を明確に拒否しています。本人が否定しているものを一覧に加えることは、その人の言葉を奪うことになります。
国内でも、ある著名人が「自分は学習障害だったのでは」と自著で書くきっかけが、「エジソン、アインシュタイン、そして本人が学習障害だった」という第三者の推測記事だった、という例があります。推測が本人の自己認識にまで戻ってくる。この循環こそ、私たちが推測診断を載せない理由です。
歴史上の人物や、本人の公表が確認できない現存の人物は、このサイトでは名前を挙げません。
組織の実践
企業が公表する数値には、独立した検証があるものとないものが混ざっています。数値ごとに、誰がいつ公表したものかを明示しました。
表示の意味:OFFICIAL 企業の公式発表 SELF-REPORTED 企業の自己申告(第三者検証なし) PUBLIC 公的機関の調査 THIRD-PARTY 報道・取材記事 CAUTION 引用に注意が必要な数値を含む
研究はどこまで言えているか
物語は人を動かしますが、根拠にはなりません。ここでは、事例とは別に、研究がどこまで言えているかを示します。
30の物語
有名な成功例よりも、多くの人に近いのはこちらです。特別な才能ではなく、環境と仕組みが変わったときに何が起きたかを記録しています。ライフステージ・場面・テーマ・言葉の4つから、自分に近い話を探せます。
| 学校 | 職場 | 家庭 | 自分と向き合う | 計 |
|---|
この組み合わせの物語は、まだありません。
当事者の話を載せる前に
取材と掲載の手順を、あらかじめ決めておきます。「良い話」を取りに行かないための歯止めでもあります。